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2014年10月

2014年10月17日 (金)

『天台宗陸奥教区仏教青年会』平成26年度研修会に参加してきました。

今日10月17日(金)、私も一員として所属させていただいている『天台宗陸奥教区仏教青年会』で研修会が行われましたので、参加してきました。
初めに少々補足説明を…
私ども天台宗では、北から青森県・岩手県・宮城県の3つの県にある約100のお寺を『陸奥教区』と称して1つの地域として区分けされております。
その陸奥教区に所属する45歳以下の僧侶によって構成されているのが『天台宗陸奥教区仏教青年会』です。現在、約30名ほどの僧侶が会員として活動をしております。
そちらでは1年に1度、研修会を開催し、仏教(天台宗)の法儀(お勤めの儀礼・作法など)のみならず、様々な観点の研修を実施しております。
今回は岩手県平泉町にある毛越寺様を会場に研修会が実施されました。
『天台宗陸奥教区仏教青年会』平成26年度研修会に参加してきました。

今回の研修会では岩手県一関市消防本部平泉分署から講師をお迎えして『普通救命講習1』を行いました。
初めに平泉分署所属の救命救急士である千葉先生に『心肺蘇生法』の主に『胸骨圧迫』と『人工呼吸』『AED使用』の手順について、実技を交えながらおよそ2時間30分に渡ってご教示いただきました。
『天台宗陸奥教区仏教青年会』平成26年度研修会に参加してきました。
私自身は今から18年ほど前に自動車の運転免許証を取得する際に胸骨圧迫と人工呼吸の方法を聞いてはおりましたが、幸いな事に、今まで実際に胸骨圧迫や人工呼吸を行う場面に遭遇したことがなく、はっきり言って忘れている事ばかりでした。
今回、千葉先生が特におっしゃっていたのが、心肺蘇生法の中でも特に大切な事が『胸骨圧迫』であると言うことでした。体内には酸素が呼吸が停止していても停止する前まで取り入れられていた酸素が残っており、胸骨圧迫を行うことで、例え人工呼吸をしなくとも、体内に残った酸素を身体中に回すことができるそうです。
最近は『デング熱』などの感染症などの可能性も否定できず、その際には人工呼吸ができない場合があります。そのような時はまずは胸骨圧迫を行うことが大切との事でした。

『天台宗陸奥教区仏教青年会』平成26年度研修会に参加してきました。
一方、『AED使用』についてですが、呼吸がないことが確認できた際に、使用するものだそうで、人が複数いれば、一人は胸骨圧迫をできるだけ早く開始し、他の人が119番への通報とAEDの使用準備を行うことが理想だそうです。
やむを得ず、現場に『呼吸がない傷病者の方』と『救助者である自分』の2人しかいない場合はまずはおう吐や吐血により軌道が塞がれないように傷病者を横向きに寝かせてから救助者は(1)119番への通報→(2)近くにAEDがある場合はAEDの準備・使用→(3)AEDの音声ガイダンス(どのAEDにも音声ガイダンスはあるそうです。)に従って胸骨圧迫を行うそうです。ただ、AEDは使用する前に濡れていないことを確認(傷病者の感電防止のため)→濡れていれば身体をタオルなどで拭き取り水気をとる→パッドは直接肌につける(服の上からは使えなくさらに金属がついている肌着は取り除かなければならないそうです。…傷病者感電防止のため。)
なお、パッドの貼る位置はパッドに絵でかかれていたり、音声ガイダンスで使い方は初めて機会をさわる方でもわかるように出来ているようですが、訓練とは言え、緊張すると手順を忘れてしまいがちで、機会があれば訓練で実際に体験されることをおすすめいたします。

講習の最後には、一関市消防本部平泉分署の渡辺先生にこれまで発生した災害における、地域社会の『共助』の重要性、傷病者の搬送の手順やコツなどをパワーポイント(スライド)でわかりやすくご説明をいただきました。
『天台宗陸奥教区仏教青年会』平成26年度研修会に参加してきました。
※スライド使用のため、照明を焚くことができず、シルエット画像になりました。ご了承ください。

すべての講習の日程が修了した後、一関消防本部から参加者全員に修了証が手渡され、講習は無事に終了しました。
『天台宗陸奥教区仏教青年会』平成26年度研修会に参加してきました。

実際に急病人などが出ないに越したことはありませんが、今回の研修は、いざ急病人が出た場合、即座に対応できるような心構えを形成する事ができました。
しかし、それと同時に『心肺蘇生法』は定期的に訓練をしていないと手順や方法を忘れてしまうと言うことも実感しました。
機会があるごとに訓練に参加し、手順や方法を練習することが大切なのだと考えさせられる有意義な研修会となりました。
このブログをご覧の皆様も機会があれば、是非訓練にご参加いただきたいと強くおすすめしたいと思います。

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2014年10月15日 (水)

『2014年度 宮城県宗教法人研修会』に参加しました。

今日、10月15日(水)、宮城県内の教団や宗派を超えて宗教法人の関係者から組織されている『宮城県宗教法人連絡協議会』の主催する『2014年度 宮城県宗教法人研修会』に参加してきました。

『2014年度 宮城県宗教法人研修会』に参加しました。

こちらの研修会は1年に1度開催されており、今年は日本基督教団東北教区の皆様が担当幹事となり、仙台市青葉区内にあるカトリック元寺小路教会を会場に開催されました。
会場にはカトリック教会でありながら、神道の神職の方々や私も含めた仏教の僧侶の方々が教団、宗派を超えて約30名ほどの方々が集まりました。
研修会は2部構成で開催され、第1部では『平和と追悼の祈り』として、仙台キリスト教連合の皆様のお導きで祈りを捧げました。
お祈りはキリスト教の『テゼの祈り』と言う方法で行われ、聖歌や『イザヤ書』と言う聖書の朗読でお勤めされました。

『2014年度 宮城県宗教法人研修会』に参加しました。

このお祈りの中では東日本大震災での被災された地域や被災された方々の痛みを歌われた短歌も朗読されました。
↓はその短歌の一部です。

『2014年度 宮城県宗教法人研修会』に参加しました。

参加者はキリスト教式の祈りのお勤めの流れで、それぞれ、ご自身が信仰されている宗教のスタイル…私は仏教の合掌の形で平和と追悼…取り分け3年半前に発生した東日本大震災で犠牲になられた方々への追悼の祈りを約30分にわたって捧げられておりました。

その祈りを捧げた後に、第2部として『災害時における宗教と自治体との連携』をテーマとしてパネルディスカッションが開催されました。

『2014年度 宮城県宗教法人研修会』に参加しました。

このパネルディスカッションは来年、宮城県仙台市で開催される『第3回 国連防災世界会議』で国際的な『行動枠組』が決定される予定ですが、その枠組に『宗教の公共性』…つまり、災害発生時のこれからの宗教の在り方を提言する事を目的に、『公益法人 世界宗教者平和会議日本委員会(WCRP)』と協働して様々な議論を深める目的で開催されました。
パネルディスカッションははじめに、宗教者災害支援連絡会の世話人で大阪大学准教授の稲場圭信先生(画像右端)の基調講演が行われました。
稲場先生は「東日本大震災時はお寺や神社、教会などの宗教施設が自主避難所になっていたにも関わらず、行政は政教分離の観点から行政からの支援物資の配布に遅延が生じた。国の地区防災計画にも宗教施設や宗教者を活用する言及は一切ない。
その一方で京都府、東京都、神奈川県などでは自治体と宗教施設の災害時協力の動きが顕著に出てきており、このような動きは今後も広がって行くであろう。
そのような動きに対応し、国の地域防災計画の見直しが急務であり、宗教施設や宗教者も地域社会の一員として、積極的に目に見える関係性を持つことが問われている。」と提言されました。

その後は東日本大震災から得られた教訓をもとに、仙台市若林区にある浄土宗愚鈍院(ぐどういん)住職の中村瑞貴師、山元町にある八重垣神社宮司の藤波祥子師、WCRP仙台事務所の篠原祥哲(としお)師のお三方から問題提起をいただきました。
その中では、「震災の際の宗教者の対応」や「今後の災害発生時にどのような対応をとるのか?」を質問したアンケート調査の結果も紹介されました。
震災の際の対応では、宗教施設を開放した所と門戸を閉ざした宗教施設が二分していた事実が浮き彫りになり、宗教施設の門戸を閉ざした理由として、『行政との連携がとれていないこと』や『避難所として開放しても運営人員が宗教施設の限られた人間では対応できない』と言った声が浮かび上がってきました。
やはり、ここで浮かび上がったのが、『行政や地域社会』と『宗教施設や宗教者』の連携がうまくとれていないと言うこと…普段からその連携をしっかりとり、有事の際に備える事が大切ではないか…と言った結論が導き出されてきました。

おしまいに、私の感想ですが、『有事に困った方がいらっしゃるのを目にして門戸を閉ざすと言う行為は宗教者の姿ではないのではないか?』『有事に備え、普段から檀信徒様はもちろんのこと、それ以外の地域住民の皆様や行政との関係性の強化がこれからの時代には必要になるのではないか?』と言う考えに至りました。そのためには色々なクリアすべき点があるのはわかりますが、今後、我々宗教者の取るべき立場として胆に銘じながら過ごしていきたいと感じたしだいです。

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